振袖コーディネーターの経験や着物業界で培った知識を生かし、きものWEBライターとして活躍中。夢きららのWEB運営スタッフとしてスタッフブログにてトレンドの振袖デザインやコーディネート、着物の際のヘアメイクなど様々な情報を発信中。
振袖・成人式の豆知識Furisode blog
振袖の立ち振舞
2022年06月25日
こんにちは!成人式振袖専門店の夢きららです。
夢きららにご来店いただいたお嬢様からよく頂くのが「振袖の立ち振舞」についてのご質問です。
ほとんどのお嬢様は振袖を着慣れていないので、着付けが終わった後に振袖姿でどんな風に立ち振る舞えばいいのか迷ってしまうことが多いです。
そこで今回は成人式準備中のお嬢様のために、振袖の立ち振舞についてを動画と合わせて解説したいと思います。
成人式当日の着付け後には特に役に立つ情報なので、ぜひ最後までご覧くださいませ。
振袖での歩き方
振袖を着て歩く時に一番頭に入れておいていただきたいのが「歩幅を小さくする」ことです。
着物の端に片方の手を添えて少しだけ内股気味に歩くようにすると裾が広がりにくくなります。そして、この歩き方をすると歩き姿もとてもキレイに見えます。
ただし、歩き方にばかり気を取られすぎると猫背気味になりますので、背筋を伸ばして凛とした着物美人を目指してください。
バッグを持っている場合には以下の動画にあるように、両手を添えてバッグを前に持つととても綺麗な所作に見えます。
振袖での椅子の座り方
振袖と洋服の大きな違いは背中の位置に結んだ帯があることと、袖がとても長いという点です。
振袖で座る時のポイントとしては以下の3点が挙げられます。
椅子に腰掛ける際には帯が崩れないように浅く腰掛ける
洋服と同じ感覚で座ってしまうと帯が背もたれに当たって形が潰れてしまうこともありますので浅く腰掛けるように心がけましょう。
疲れたからといって背もたれにもたれかかることもないように気をつけましょう。
袖は膝の上で畳み、手を添えておく
袖はとても長いので普通に座ってしまうと袖を引きずってしまいます。必ず膝の上で畳んだ状態で座りましょう。
足を揃えて座る
足を投げ出したり開いたりしないように必ず足を揃えるように心がけましょう。
動画にあるように、座る際には腰の部分を軽く引き上げ、立ち上がる際に裾を踏まないようにしてください。
また、袖をまとめるようにして着席すると綺麗な所作になります。
振袖での立ち方
振袖でとても重要なのが「立ち姿の美しさ」です。
とはいえ振袖は始めてというお嬢様が大半ですので、どのような立ち方をすれば美しく見えるのかがわからないですよね。
立ち姿を美しく見せるには以下の点に留意しましょう。
- 足は内股気味にする
- 手はブラブラさせないで体の前で自然な感じで組む
- 背筋を丸めずに伸ばして立つ
- うつむかないで顎をひいて立つ
振袖の着付けが終わったらまずは全身が映る姿見などの前に立ち、自分がどのような立ち方をしているかをチェックしてください。
自身の姿を客観的に見ることで、姿勢や所作で気になるところがわかると思います。
その気になったところを留意して立ち振る舞ってみると、所作が自然に綺麗になっていきます。
前撮り撮影の時にご家族やお友達にスマホで全身を撮ってもらって、ご自身の姿勢を客観的に見てみると更によくわかります。全身チェックはぜひ一度してみるべきでしょう。
振袖バッグに入れておきたい物
振袖に合わせて持つバッグは小ぶりな物がほとんどです。あまり沢山の荷物を持つことはできないので、成人式で最低限必要になる物だけを入れるようにしましょう。
成人式の招待状
招待状がないとせっかく楽しみにしていた成人式に出席できないなんてことにも成りかねません。忘れないで必ずバッグに入れておきましょう。
もし案内状がなくても入場は可能ですが、入場手続きに時間がかかったり本人確認などの手間も生じます。時間の無駄にもなりますし、一緒に参列するお友達にも迷惑がかかってしまいますので、招待状は忘れることのないように必ず持参しましょう。
ハンカチ・ティッシュ
手を拭いたり口元を拭ったりと用途は様々ですが、持っていて困ることはありません。必ず持ち合わせておくようにしましょう。
手を洗った時に流石に振袖で拭くことはできませんし、薄めの大判のハンカチなら食事をする時のひざ掛けにも使えます。
もし振袖に汚れをつけてしまった時は無理に汚れを取ろうとせず、返却の際に夢きららスタッフまでお伝えください。
財布・コインケース
最近ではキャッシュレス化が進んでいるので普段から小銭や現金は持ち歩かないお嬢様も増えてきましたが、念の為に多少の現金は持っておいた方がよいでしょう。
成人式会場までの交通費や友人との食事代や飲み物代など、何かと現金が必要な場面もあります。
振袖で持つバッグは小さいため長財布や大きめの財布だと入らない場合もあります。現金や免許証、カードなどの必要なものを小さめの財布や小銭入れなどに入れ替えておくのもよいでしょう。
スマホ
もはや生活必需品ともいえるスマートフォンは絶対に忘れないようにしましょう。
記念撮影やキャッシュレス決済はもちろん、LINEなどでのお友達との連絡や待ち合わせにも必須です。
成人式会場では久しぶりに会う同級生もたくさんいるので、連絡先交換をする機会も多いです。
スマホのバッテリーが途中で切れることがないように充電しておくことも忘れずに。
化粧品
こちらも必要最低限、リップ、ファンデーション、綿棒の3点にまとめるのがオススメです。
いざ成人式会場に着くと友達やご家族と写真撮影をしたり、お話したりで化粧を直す暇など無く終わってしまいます。
化粧を直す時間があったとしても短時間なので、手早くお直しできるもので十分です。
綿棒はアイメイクの直しや、はみ出たリップを拭うなどに使えます。数本持っておくと便利でしょう。
化粧品の蓋が外れてバッグの中が汚れてしまうことを防ぐために、化粧品は小ぶりなポーチやビニール袋などに入れておきましょう。
クリップ
普段は持ち歩かないお嬢様の方が多いと思いますが、振袖でトイレに入る時には必需品です。
専用の着物クリップが見た目もスマートなのでベストですが、もし用意できない場合にはヘアクリップや洗濯バサミ等でも代用できます。
クリップがあるとないとでは大違いですので、成人式当日は忘れずにバッグに入れるようにしましょう。
絆創膏
履き慣れていない草履で歩いていると靴ずれなどが起きやすいです。数枚持っておくと安心です。
着付け会場までの持ち物も最低限に
着付け会場や美容室で着付けを終えた後に残るのは脱いだ洋服と靴です。
脱いだ洋服と靴は持ち帰らなくてはならないので、大きく重たい服は避けて軽くてコンパクトな衣類で着付け会場まで行くことをオススメします。
着付け会場で脱ぐのに時間がかかる衣類や靴(ブーツなど)も当日は避けたほうがよいでしょう。
また、振袖に着替えた後に身に着けない腕時計やアクセサリーなども外した状態で着付け会場まで行った方が紛失の心配もなくなります。
例年のように着付け会場で落とし物をして、後日になってから夢きららへお問い合わせをされるお嬢様も少なくありません。
自宅から着付け会場まではとにかくシンプルな服装で荷物も最低限にしておくことを心がけましょう。
振袖の作法と立ち振舞についてのご質問もお気軽に!
振袖での作法と立ち振舞についてはわからないことも多いですし、少し難しいこともありますよね。
私達夢きららは振袖のプロフェッショナルとして、毎年たくさんのお嬢様の成人式のお手伝いをさせていただいております。
振袖選びから当日の立ち振舞までどんなことでもお気軽にご相談ください!
お嬢様のご来店をスタッフ一同、心よりお待ちしております。
written by
三室 安代
この記事を監修した人
熊谷 純一
東京・日本橋にて三代続く呉服問屋を経営の傍ら、着用機会の明確な振袖に強く魅力を感じ2010年に振袖専門店・夢きららを開業。これまで2万人以上の二十歳を迎えるお嬢様の振袖に携わる。
夢きららの店舗情報
関連記事
-
2022年01月27日
-
2016年03月11日
新着記事