振袖コーディネーターの経験や着物業界で培った知識を生かし、きものWEBライターとして活躍中。夢きららのWEB運営スタッフとしてスタッフブログにてトレンドの振袖デザインやコーディネート、着物の際のヘアメイクなど様々な情報を発信中。
振袖・成人式の豆知識Furisode blog
新成人のお祝いに楽しむワイン
2023年07月03日
こんにちは、成人式振袖の専門ショップ 夢きららスタッフの星野です。
はたちの集い(成人式)がもうすぐのお嬢様と親御様は準備で慌ただしいことと思います。
あと少しで20歳になるお嬢様と一緒にお酒を飲むことを、今から楽しみにされている親御様も多いのではないでしょうか?
成人されるお嬢様と親御様が初めての宴席でぜひ楽しんでいただきたいお酒が「ワイン」です。
今回はなぜ成人祝いのお酒にワインをオススメするのかを、夢きららスタッフの星野が解説していきたいと思います。
私、星野の簡単な自己紹介をさせていただきますと、夢きらら入社前にはワインバーにて6年ほどソムリエとして勤務していました。
日本ソムリエ協会認定のワインエキスパートという資格を取得しているワインのスペシャリストです。
思い出に残る成人祝いをワインと一緒に楽しんでいただきたいという想いから、今回のスタッフブログを書かせていただくことになりました。
楽しい成人祝いをお考えの親御様・ご家族の皆様はぜひ最後までご覧ください。
そもそも、なぜ成人祝いにワインなのか
記念日の祝杯に相応しいお酒だから
成人式はお嬢様にもご家族にとっても特別な日であり、それを祝うためのお酒としてワイン以上に相応しいものはないと言えます。
ご家族でワイングラスを傾けることで特別な瞬間を祝い、お嬢様の20年の歩みを共に喜ぶことができます。
記念日の特別感を演出できるから
ワインは高級で華やかなイメージがあるお酒です。
記念日やパーティーなどでワインが提供されることは珍しくありません。
ワインという存在は特別な雰囲気を作り出し、成人式という記念日をより特別なものにしてくれます。
時間の流れを味わえるから
ワインは年月を経て味わいや価値が深まる飲み物です。
お嬢様の生まれ年の20年熟成のワインでしたら、ワインを通じてその長い時間の流れを感じることができます。
お嬢様の成長を味わうことができるお酒はワイン以外に無いと言えます。
大人のマナー・作法を学べるお酒だから
ワインには他のお酒に比べると様々なテーブルマナーや作法があるため、少し格式が高い存在と言えます。
お嬢様のこれからの長い人生の中で、知っておいて損はないテーブルマナーや作法をワインを通じて学ぶことができます。
新成人のお嬢様と飲むワインの選び方
20歳のお嬢様のお口に合うワインを選ぶのは意外と難しいものです。
私自身がワインバーに勤務していた時に、ワインを飲み慣れていない若い女性に何をオススメすべきか悩んだ経験が何度もあります。
その経験から、若いお嬢様にも好評だったワインをご紹介したいと思います。
甘口のワインを選ぶ
新成人の大半はまだアルコールの味に慣れていないので、なるべく甘口のワインを選ぶのがおすすめです。
甘口のワインはフルーティーで飲みやすいため、初めてのワイン体験に適しています。
人気ドラマ「逃げ恥」に登場して一躍有名になったカナダのアイスワインや、フランスの貴腐ワインなどが甘口のデザートワインとして特に人気があります。
葡萄の糖度が凝縮された上質なハチミツのような味わいは、ワインを飲み慣れていない方でも楽しめることでしょう。
私自身もお酒を飲み慣れていなかった20代の頃に甘口のデザートワインを飲んで、その味に魅了された一人です。
軽めのワインを選ぶ
ボディが軽めで酸味やタンニンが控えめなワインを選ぶことも大切です。
重厚な味わいのフルボディや辛口のワインは、初めてのワインとしては少し敷居が高いかもしれないからです。
フレッシュで軽快なワインの方が新成人のお嬢様に向いているでしょう。
フルーツを漬け込んだサングリアも甘くフレッシュなのでオススメです。
スパークリングワインを選ぶ
新成人の宴席でスパークリングワインを選ぶのもオススメです。
スパークリングワインは記念日やお祝いのシーンにピッタリで、華やかなムードを演出することができます。
軽快な泡の喉越しは口当たりもよく飲みやすいため、お酒に慣れていない方にもオススメできます。
フランスのシャンパーニュ地方で作られるスパークリングワインの一つであるシャンパンは、フランスの厳しいワインの法律に基づいて作られていますので、そのクオリティや味わいは多くの人を魅了するレベルです。
有名なシャンパンとして、ドン・ペリニヨン、ヴーヴ・クリコ、モエ・シャンドン、クリュッグなどが日本でもその名を知られています。
少し高価にはなりますが、一生に一度の宴席なのでシャンパンを選ぶのもよいでしょう。
ワインの味わいのバランスを確認する
ワインを選ぶ際にはアルコール度数、酸味、渋み、甘み、フルーティさなどのバランスも考慮しましょう。
バランスのとれたワインは味わいも調和しているため、お酒を飲み慣れていないお嬢様にもオススメできます。
ワインの説明書きやラベルに記載されている情報を参考にしたり、お店のスタッフやソムリエに相談するのもよいでしょう。
20年熟成のワインを選んでみる
20歳のお嬢様の成人祝いの宴席にふさわしいのは、間違いなく20年熟成のワインだと言えます。
20年熟成ですと古酒という位置づけになりますが、流通量も多いため比較的入手しやすく、価格も手頃な物を見つけやすいです。
ただし、赤ワインや白ワインの古酒ですとある程度の知識がないとただ古いだけの劣化したワインを選んでしまう場合もありますので注意が必要です。
不安な場合は飲食店やワインショップのスタッフに相談して選んだ方がよいでしょう。
前述した甘口のデザートワインの場合、古酒でも糖度が高いため劣化が少ないという特徴があります。そういった意味でもデザートワインをオススメいたします。
ワインバーで働いていた頃、誕生祝いでいらっしゃったお客様が生まれ年のワインを開けるのをよく目にしました。
同い年のワインを楽しむというのは何歳になっても贅沢で素敵な体験だと思います。
成人祝いにはワインを通じて20年の時間の流れをご家族皆様で味わってみてください。
新成人と一緒にワインを飲む時の注意点
20歳以上であることを確認する
民法改正に伴い、成人年齢が従来の20歳から18歳にひき下げられました。
これにより、多くの自治体が「成人式」という名称から「二十歳のつどい」といった名称に変更しました。
ここで注意したいのは飲酒・喫煙や公営ギャンブルに関しては従来どおり20歳からと法律で定められている点です。
そして成人式に参加していても、早生まれのお嬢様はまだ10代の場合もあります。
新成人とお酒を楽しむ際には20歳以上であることを確認するようにしましょう。
節度のある飲酒を心がける
ワインを楽しむ際には体調を意識しながら飲むように心がけましょう。
そもそもアルコールを受け付けない体質の方もいますので、無理に飲ませるようなことは絶対にしてはいけません。
まだお酒に慣れていない新成人に対してアルコール教育を行い、適切な範囲で楽しむことを促すように心がけましょう。
保管方法に気をつける
飲食店ではなく、ご自宅でワインを開ける際には保管方法に気をつけましょう。
ワインは生鮮食品のように痛みやすくデリケートな物なので、光や温度や振動の影響をなるべく受けないような保管をしておくことが大切です。
専用のワインセラーがあればベストですが、ない場合でしたら直射日光の当たらない冷暗所で保存することを心がけましょう。
一般のご家庭でしたら冷蔵庫の野菜室がオススメです。
振袖にワインをこぼした時には
楽しく飲んでいて、ついうっかりと振袖にワインをこぼしてしまうこともありますよね。
私が以前働いていたワインバーですと、ワインのシミ取り専用のリムーバーを用意していましたが、一般家庭やワイン専門店以外のお店では置いていないことがほとんどです。
夢きららでお取り扱いしている全ての振袖には撥水ガード加工を施してありますので、ワインを多少こぼしてもハンカチなどで軽く拭えばシミになることはありません。
強く擦ったり、洗剤やリムーバーなどを使ってしまうと振袖の生地が傷んだり、繊維の奥深くまで染み込んでしつこいシミになってしまう場合もあります。
もし大量にこぼしてしまってシミが残ってしまった場合には、お気軽に店舗スタッフまでご相談ください。
成人式のご相談は夢きららまで
いかがだったでしょうか。
お嬢様の成長を一番喜んでいるのは他ならぬご家族の皆様かと思います。
お嬢様の晴れの日の宴席をワインで彩ってみてはいかがでしょうか?
夢きららは振袖選びから前撮り撮影、当日のお支度までをトータルでサポートしています。
成人式後の楽しいひと時までぜひ皆さんで楽しんでいただければ幸いです。
成人式のことなら夢きららに何でもご相談ください。
皆様のご来店をスタッフ一同、心よりお待ち申し上げております。
written by
三室 安代
この記事を監修した人
熊谷 純一
東京・日本橋にて三代続く呉服問屋を経営の傍ら、着用機会の明確な振袖に強く魅力を感じ2010年に振袖専門店・夢きららを開業。これまで2万人以上の二十歳を迎えるお嬢様の振袖に携わる。
夢きららの店舗情報
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