振袖コーディネーターの経験や着物業界で培った知識を生かし、きものWEBライターとして活躍中。夢きららのWEB運営スタッフとしてスタッフブログにてトレンドの振袖デザインやコーディネート、着物の際のヘアメイクなど様々な情報を発信中。
振袖・成人式の豆知識Furisode blog
黒や菊の振袖は縁起が悪い?場違い?はたちの集いで着てもいいの?
2024年03月01日
こんにちは!
振袖レンタルショップの夢きららです。
『黒の着物』というとお葬式のイメージが強く、あまり良くない印象をもたれる方が多いようです。
でも黒が好きだからはたちの集い(成人式)でも黒の振袖が着たい!とお考えのお嬢様もいらっしゃると思います。
一概に黒の振袖といっても色々なタイプが存在しますし、素敵なコーディネートをして式典に出席されるお嬢様も毎年たくさんいらっしゃいます。
そして黒と並んで敬遠されがちなのが菊の花をあしらった振袖。
お供え物としても使われる菊の花は、どことなく縁起が悪いというイメージをお持ちの方が多いようです。
そこで今回は、はたちの集い(成人式)で避けられがちな「黒の振袖」と「菊の振袖」について解説していきたいと思います。
振袖選びの参考にぜひ最後まで御覧ください。
黒の振袖の魅力とは
黒の振袖は落ち着いていて大人っぽくて品があるのが何よりの魅力です。
一言で黒の振袖と言っても部分的に黒が使われていたり、グラデーションで少しだけ黒が入っていたりするものもあるので、多くのお嬢様がイメージされているような黒の着物とはまた少し印象が違うかもしれません。
黒の振袖には以下のような特徴があります。
上品さと神秘性がある
黒は大人っぽいシックで落ち着いた印象を与え、同時に神秘的な雰囲気も漂わせます。
上品な振袖のシルエットやデザインが、黒と組み合わさることで魅力がより一層引き立ちます。
着る人を選ばず誰にでも似合う
黒は汎用性が高く、どんな体型や肌色にもよく似合います。
そのため、黒の振袖は幅広いお嬢様にオススメできるお色です。
小物や髪型のアレンジの自由度が高い
黒は他の色との組み合わせがしやすいため、帯やバッグといった小物や髪型のアレンジの幅がグンと広がります。
あわせる帯や小物次第で印象が変わるのでそこを上手く使うのもオススメです。
黒の振袖コレクション
四季の花々が可憐 古典柄の黒地振袖 YK6115
黒地に流れのある古典柄が華やかな振袖です。色とりどりの四季の花がかわいらしさを演出します。
落ち着いた印象になりがちな黒も、可憐な花々を全体に散りばめることで華やかで愛らしい印象に。菊や牡丹、紅葉に桜などの美しい図柄が晴れの日を彩ります。メインモチーフの菊には金駒刺繍がほどこされ、豪華さと立体感をプラス。全体的に流れのある柄で、重たくならずに軽やかに装える黒地振袖です。
白地の帯に甘さのある小物やヘアスタイルを組み合わせれば、振袖のかわいらしさが引き立つコーディネートが完成。大人かわいい黒地振袖をお探しの方におすすめしたい一着です。
抹茶色×黒地振袖 大きめ牡丹柄 51NON-4338
こっくりと深い抹茶色と黒のバイカラー(片身代わり)が個性的な振袖です。
シックで大人っぽい配色に、メインの柄である「牡丹」が大胆に描かれています。牡丹は花が大きく、美しく咲き誇る姿から「花の王様」「百花の長」と呼ばれ古くから愛されてきました。硬く小さなつぼみがいつしか大きな花を咲かせる様子から「富貴」や「幸せ」を象徴する牡丹は、振袖の柄としても人気の高い柄のひとつです。
トレンドのくすみカラーで描かれた牡丹が金彩でさらに彩られ、豪華さと品格を感じさせる柄行きとなっています。柄が大きめな分、振袖に余白がうまれすっきりとシンプルな印象です。
大きめの牡丹柄からどこかレトロな雰囲気も漂う、今っぽさとレトロ感が同時に楽しめる一枚です。
菊の振袖の魅力と特徴
日本の伝統と文化の象徴
菊は日本の伝統的な花であり、長い歴史の中で多くの芸術や文学作品で重要な役割を果たしてきました。菊の振袖を着ることは、日本の伝統や文化への敬意を表現する素晴らしい体験となるでしょう。
華やかさと優雅さを表現
菊は優雅で美しい花であり、振袖に菊の柄が使われることで、華やかで優雅な雰囲気を演出します。
菊の振袖を身にまとうことで、華やかな印象を与えることができます。
幸運と吉祥の象徴
菊は日本では幸運や長寿、吉祥の象徴としても知られています。
幸運や良い運気を引き寄せる縁起のよい振袖と言えます。
菊の振袖コレクション
濃紺地振袖 白の菊尽くし YK5114
知性と清楚さを感じさせる濃紺地の振袖です。深い紺色に白い菊柄が美しく映える、コントラストが決め手のデザイン。
さまざまな種類の菊を描いた「菊尽くし」に、七宝や亀甲などの吉祥文様が組み合わせられています。菊は、古くから邪気を払い長寿を招くとされるおめでたいモチーフ。菊柄にほどこされた金駒刺繍と金彩加工が品格を感じさせます。柄は華やかながらも白を基調に色数をおさえることで、しっとりとした大人な印象に仕上がっています。
コーディネートは、柄の白に合わせて帯や小物も白系で揃えるとすっきりとした振袖姿に。大人っぽいイメージで振袖を着こなしたい方にぴったりのコーディネートの完成です。
茶色地振袖 菊と松に波文 YK5106
こっくりと深みのある茶色の地に、描かれた古典柄も色調をおさえたニュアンスカラーで大人な雰囲気。しっとりとシックなイメージで着こなすブラウンの振袖です。
柄は菊の花を中心に松や波文が大きく描かれています。柄の色を茶色やグレー、くすみパープルなど落ち着いた色でまとめ、金彩加工を効果的にほどこしています。白を基調にデザインされた松が印象的。風雪に耐えて一年中緑を保つ松は、長寿を象徴するおめでたい吉祥文様です。裾に描かれる波文がアクセントになり、振袖のスタイリッシュな魅力を高めています。
振袖に合わせる帯は、濃い茶色の振袖を引き立てる白、豪華な印象にしたい場合は金もおすすめ。王道の古典柄を大人っぽく着こなすのが今流です。
黒や菊の振袖は夢きららまで
いかがでしたか。
黒や菊の振袖をイメージだけで選択肢から外してしまうのは、とてももったいないです。
興味はあるけどどんな風にコーディネートしたらいいかわからないというお嬢様もご安心ください。
夢きららではお嬢様に年齢の近い若いスタッフが多数在籍しているので、お嬢様の好みに近い感覚で素敵な振袖コーデをご提案致します。
まずは一度、夢きららまでご来店ください。
お嬢様のご来店をスタッフ一同、心よりお待ちしております。
written by
三室 安代
この記事を監修した人
熊谷 純一
東京・日本橋にて三代続く呉服問屋を経営の傍ら、着用機会の明確な振袖に強く魅力を感じ2010年に振袖専門店・夢きららを開業。これまで2万人以上の二十歳を迎えるお嬢様の振袖に携わる。
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