多くの方が成人式ではじめて着る「振袖」は、基本的なマナーや歩き方・座り方などの動作に不安を感じていることも多いはず。
せっかく綺麗な振袖を着ていても、マナーや立ち振る舞いなどの基本ができていないと美しく見えません。基本をおさえた動作は着崩れを防ぐことにもつながるので、ポイントをおさえましょう。
今回は振袖を着ている時のマナーや基本動作を写真つきで簡単にわかりやすく解説します!階段の上り下りやトイレの行き方も紹介しますので、せひ最後までご覧ください。
振袖を着ている時の「立ち方」
振袖をはじめとする着物では、立ち姿の美しさがとても重要です。
とはいえ、普段着慣れない振袖では綺麗な立ち方のコツがわからないですよね。
振袖の立ち姿を綺麗に見せるポイントは、以下の点を参考にしてください。
振袖の立ち姿のポイント
- 背筋をしっかり伸ばす
- 顎を適度に引く
- 足は閉じて内股気味にする
- 脇は軽く締める
- 手はブラブラさせず体の前で自然に組む
振袖を着ている時の「立ち方」は、背筋をしっかり伸ばすのがポイントです。姿勢が悪いとせっかくの美しい着物姿が台無しに。脇を軽く締め、両手は軽く前で組むか、おへその位置に軽く置くとよいです。
振袖の着付けをしたら、姿見などの全身が映る鏡の前に立って自分の立ち姿をチェックしましょう。自分の振袖姿を客観的に見ることで、自分の姿勢や所作などで直すべきポイントが見えてきます。
振袖を着ている時の「座り方」
振袖を着ているときの「座り方」は、後ろに結んだ帯があること・袖が長いことに注意が必要です。
成人式は座っている時間も長いので、座り方にも気をつけましょう。
振袖で座る時のポイント
- 袖が床につかないように膝の上に揃えて畳む
- 帯が崩れないように椅子に浅く腰かける
- 足は広げずに揃えて座る
座る時はまず、袖が床について汚れないように気をつけましょう。長い袖は両手で丁寧に持ち上げ、両袖を重ねて膝の上に揃えて置きます。後ろの華やかな帯結びが着崩れないよう、椅子に浅く腰かけます。背筋は伸ばしたまま座ることで、振袖の美しいシルエットをキープできます。
振袖を着ている時の「歩き方」
振袖を着て歩く時は、歩幅を小さめにすることが最も大切です。
大股で歩くと美しくないだけでなく振袖の着崩れにつながるので注意が必要。袖や裾を踏まないよう、狭い歩幅でゆっくり丁寧に歩きましょう。
右手を着物の端に添えて内股気味に歩くと裾が広がりにくく、歩く姿も綺麗に見えます。足元や歩き方に気を取られて猫背にならないよう注意してください。
振袖での「階段の上り下り」
振袖での階段で注意すべき点は「袖」と「裾」です。
まず、振袖の長い袖をまとめて左手に持たせましょう。階段に袖がつくと汚れてしまうので、引きずらないよう慎重に。
階段で裾を踏まないよう、右手で振袖の端をもって軽く持ち上げます。裾を踏んで転んだり着崩れてしまうトラブルを防止できます。
階段を上る時も下りる時も、気をつけて一歩ずつ丁寧に進みましょう。
振袖を着ている時の「トイレの入り方」
振袖を着ている時のトイレでは、袖を汚さないように気をつけることが大切です。
まず両袖をまとめて帯締めに挟み、床につかないよう上げておきます。次に振袖、長襦袢、裾よけ(和装肌着)の順にめくり、まとめてまくり上げます。
まくった着物は手でおさえてもよいですが「着物クリップ」を使って帯に留めておく方法もあります。
トイレの床は濡れていることが多いので、最後に振袖を元の状態に戻すときも袖や裾が床につかないよう慎重に動きましょう。
振袖で「乾杯など腕を上げる時」
乾杯などで腕を上げる際は、袖に気を配ることで所作がぐっと美しく見えます。
振袖姿で腕を上げるときは、脇を締めて片方の手で袖口を軽く抑えながら動くとエレガントです。そのまま腕を上げると袖から腕が多く見えてしまい、せっかくの着物姿が美しく見えないので注意しましょう。
振袖で「物を拾う時」
振袖を着て物を拾う時は、袖が地面につかないよう片手に両袖を持たせます。
屈む時は膝を曲げずに少し腰を落とすようなイメージで動作すると、美しい姿勢を保てます。裾が崩れないよう、両膝を揃えながらゆっくりと腰を下ろしましょう。
振袖で「写真を撮る時」
振袖で写真を撮る時のポージングは、体を斜めにするとシルエットが綺麗です。
全身撮影の場合は、背筋を伸ばして顎を引き、手を体の前で自然に組むと美しく見えます。体を少し右に向けて左肩を前に出すイメージで、顔だけ正面に向けると振袖のメインの柄が綺麗に写ります。両腕を上げて脇をきゅっとしめて、袖の柄を見せるのもおすすめのポーズです。
顔のアップや上半身のバストアップ写真では、手を顔の近くに添えると小顔効果◎。
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振袖が「着崩れした時の直し方」
振袖の立ち方や歩き方に気を配っても、長時間着ている内にどうしても着崩れてしまうことがあります。
着崩れた時の直し方を覚えておけば、いざという時も安心です。
「衿元」の着崩れの直し方
振袖の衿元がゆるむと、全体的にだらしない印象になってしまいます。
衿元の生地が出てきてしまった時は、余分な生地を帯の中にきゅっと入れ込むと綺麗に整います。左右の衿のバランスを見ながら、均等になるように調整しましょう。
「帯」や「帯揚げ」の着崩れの直し方
振袖の帯は、時間が経つと下がってくることが多いです。
帯が下がってきてしまったら、帯全体を持ち上げるように引っ張り上げましょう。元の位置まで戻すことができます。
帯揚げがたるんで出てきてしまった場合、たるんだ部分を帯に両手で入れ込んで直しましょう。
「おはしょり」の着崩れの直し方
帯の下にある二重になった布部分を「おはしょり」と呼びます。
時間の経過でおはしょりがたるんでしまったら、帯下に余分な生地を入れ込んで整えます。シワがなくなるように見た目を綺麗に直せればOKです。
振袖のマナーや動作を覚えて成人式も安心!
振袖を着ての成人式は一生に一度の特別な瞬間です。着物の時の正しい立ち方、座り方、歩き方を意識することで、美しい振袖姿が一層引き立ちます。記事の内容を意識することで、自信を持って振袖を着こなすことができますよ。
夢きららでは、毎年多くの新成人の振袖姿をサポートしております。振袖でのマナーや動き方で不安な点は、どんなことでもお気軽にスタッフまでご相談ください。
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